お仏壇のまつり方
お仏壇は形式や体裁よりも先ず真心が肝心です。毎朝のお仏飯(米やパン)、新しいお茶湯や水をお供えし、生花は枯らさないように取りかえ、季節の初物や到来物は、まず一度仏さまにお供えしてから頂くよう心がけます。その上で短い時間でも朝夕のおつとめ(勤行:お経を読むこと)が一番大切です。
1.本尊と両菩薩及び二祖
仏壇は家庭で本尊(阿弥陀仏)をまつるところです。
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法
然
上
人
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勢
至
菩
薩
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阿
弥
陀
如
来 |
観
音
菩
薩
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善
導
大
師
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吊
り
灯
籠 |
位
牌 |
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位
牌 |
吊
り
灯
籠 |
高
坏 |
茶
湯
器 |
仏
飯
器 |
茶
湯
器 |
高
坏 |
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花
立
て |
燭
台 |
香
炉 |
燭
台 |
花
立
て |
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経
本 |
し
ょ
う
き
ん |
木
魚 |
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本尊を仏壇の須弥壇にまつり、脇壇に観音・勢至の両菩薩、または善導・法然の二祖をまつります。
(須弥壇や脇壇は仏壇の最上位の棚)
本尊や両菩薩または二祖は木像佛や掛け軸絵像で構いません。
仏壇が大きい場合の配置としては、仏壇中央に本尊阿弥陀如来像、向かって右側に観音菩薩像、左側に勢至菩薩像で、その外側右側に善導大師、左側に法然上人となります。
2.位牌
位牌は脇壇の下段に配置します。
位牌が一つの場合は向かって右側に二つになる場合は古い方を右に配置します。また、位牌が数多くあり安置しきれない場合は”繰り出し位牌”がありますので、参考にして下さい。
3.その他の仏具
仏具には仏飯器、茶湯器、高坏一対、具足(三具足、五具足、七具足)、線香立て、霊供繕(命日や行事に用いる)、しょうきん、木魚、ふせがね など。また、マッチ消しや蝋燭消しなどあると便利です。
- @仏飯器(ぶっぱんき) ....仏さまにお供えするご飯を盛る器です。
(位牌の下段に配置します。)
A茶湯器(ちゃとうき) ....お茶やお水をお供えします。
(仏飯器を中央ににして、右に水、左は湯を配置します。一つの場合は右に配置します。)
B高坏(たかつき) ....お菓子や果物をお供えします。
(茶湯器を中央ににして、左右に配置します。一つの場合は右に配置します。)
C三具足...香炉、燭台、花立て
D五具足...香炉、燭台一対、花立て一対
E七具足...香炉、燭台一対、花立て一対、前香炉、線香立て
(仏飯器の一段下に配置します。香炉を中心に燭台、花立てと配置します。)
F霊供繕(りょうぐぜん、れいくぜん) ....お彼岸やお盆及び祥月命日、
七日七日の中陰などで用います。飯斉供養の時に使用します。
(ご飯、汁もの、煮もの、香のも、あえものを配置し箸を仏さまに向けお供えします。)
Gしょうきん ....お寺のだいきんを小さくした打楽器です。
(仏壇前の経机の上か仏壇の引き出し式の台の上に配置しましょう。)
H木魚やふせがね ....しょうきんと同じく打楽器です。
香炉や燭台などで足が三つある場合は、全面に一本足を向け、後方に2本足を配置します。
4.新たに仏壇を創られた(購入)時や修復の時
《新たに創られたとき》 ...菩提寺や近くの寺院の住職にお願いして、
開眼供養を行います。
《修復のとき》 ...同じく菩提寺や近くの住職にお願いし、
撥遣(はっけん)をして頂き修復後、
再び開眼供養を行って下さい。(撥遣:御魂をぬく作法)
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