長泉寺の「エンディング.ノート」のすすめ

 「エンディング.ノート」とは
 遺言状についてはご存じの方も多いでしょうが、「エンディング.ノート」とは、もう少し広い意味を持ちます。
 いざと云う時(たとえば認知症(痴呆))に備えて、誰に介護して欲しいか、費用の支払いは?葬儀は?などなど...。 文章にして書き記すことで、家族や世話をする方にも、良くわかるものになります。
 自分の望む希望を書き記すことは、とても大切なことだと思います。残された家族も、本人の希望がかなえられたという満足感と共に、無用な混乱や不安を抱かせない気配りとして、 自身の心情を整理してみましょう。
 下記にポイントとなる項目を示しました。 「エンディング.ノート」を作ることで、心が落ち着けば幸いです。


1.自分史(自身の思い出と残したい言葉を中心に)
 ①父母や兄弟姉妹の思い出
 ②小中学校や高校など学生時代の思い出
 ③仕事や趣味
 ④恋愛、結婚、子どもの誕生から子育ての思い出
 ⑤これまでに一番楽しかったこと、つらかった、悲しかったこと、心に残ったこと
 ⑥後に残す言葉・渡したいもの


2.万一の対応
 ①事故の場合(連絡網、地震時の退避場所なども決めておく)
 ②介護、看病が必要になった場合の希望(誰(複数)に、どこで介護して欲しいか)
 ③終末期の医療や死後のことについて私の考え方
  ・延命処置....苦痛を伴っても延命処置を出来る限り受けたいと思うか?
  ・病名告知....余命が確定したらその期間を医師から(あるいは家族から)聞きたいか?
  ・尊厳死......余命が確定したら、過剰な終末医療を放棄出来るか?
  ・どこで自分の死を迎えたいか?(病院、施設、自宅など)
 ④臓器提供について
 ⑤生前予約・契約について
  ・葬儀についての生前予約、契約 、生前戒名(受戒、五重で授かった物)
 ⑤危篤、死亡を知らせるべき人の名簿
 ⑥家族へのメッセージ
 ⑦これら発生した費用をどう支払うか
 ⑧入会している協会、クラブ、同窓会、組合など
 ⑨慶弔の記録 身内、その他の慶事・命日など
 ⑩個人情報の処分(パソコンデータ、日記、手紙など)
 ⑪ペット(生き物)などの処遇はどうするか


3.相続財産目録
 ①現金、預金、土地・建物、證券、年金、生命保険、損害保険など
 ②宝石、貴金属、会員権など
 ③クレジットカード・ショッピングカード、借入金・支払いローン
 ④法的な遺言状の有無


4.葬儀や墓について
 ①葬儀の有無と葬儀方法や葬儀場所、費用について(宗教、宗派、菩提寺)
 ②できれば葬儀でやって欲しいこと
  ・BGM、写真、趣味の品、棺に入れて欲しい物、死衣装など
 ③葬儀での席順や連絡したい名簿
 ④特に用意して欲しいもの、欲しくないもの
 ⑤墓が既にあるか、どこの墓に入るか、入りたいか、
   無い場合はどこに埋葬、納骨、散骨して欲しいか
 ⑥法事・仏壇・お墓についての希望など
 ⑦葬儀(僧侶による魂を浄土に送る儀式。 )と告別式(故人への決別や追悼をする式典 )の両方を行うかなど
  最後に「ノートを託す身内がいない」場合があります、信頼できる友人、施設長、介護、看護の担当者に頼むことなど可能だと思います。身近で信頼できる方を見つけ、お願いしては如何でしょうか。


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