・「信徒」になるには 
  ・生前戒名を授かるには
  ・信仰をより一層深めるには


 
   1. 帰敬式(ききょうしき)
 帰敬式は浄土宗の正式な信徒になるための儀式です。儀式に参加しなくても信徒になることは出来ますが、儀式は半日で実施されますので、浄土宗の基礎的な儀礼を学び、生活に生かすことが出来ます。
 儀式の内容としては
 ・合掌、礼拝(らいはい)の行い方 
 ・数珠の掛け方や持ち方 
 ・信徒としての心得      などを学びます。
 最後に入信者よりの誓いを立て、おつとめを行い終わります。
 受付は随時行いますが、事前に日程の調整が必要ですご連絡下さい。
 
2. 授戒会(じゅかいえ) 
  授戒会とは生活を『戒める』の意味として、正しい生活の仕方を指導してもらい、
仏陀の弟子の証として『戒名』を授かる儀式です。戒名は、葬儀の際に授かることが多いのですが、本来は、授戒会の中で生前に授かっておくものなのです。
 また、この儀式では日課念仏と言って自分の決めた数の念仏を毎日称えることを基本としてします。
 これこそ浄土宗の教えの真髄としています。
 この授戒会では三帰、五戒、三聚浄戒、十重禁戒などが授けられます。 
 ・三帰は仏、法、僧の三宝を信仰のよりどころする誓い。
 ・五戒
@不殺生戒〜生き物を殺さない。
A不偸盗戒〜盗みをしない。
B不邪淫戒〜よこしまな男女関係をもたない。
C不妄語戒〜嘘をつかない。
D不飲酒戒〜酒を飲んで他人に迷惑をかけない。  という戒め。
 ・三聚浄戒は摂律儀戒と摂善法戒及び摂衆生戒の三つをいう。
@摂律儀戒は
五戒を始め、十重戒、四十八軽戒など人間の貪(むさぼ)り、瞋(いか)り、痴(おろか)さから出てくる悪い行為に対する戒めが含まれています。
A摂善法戒とは摂律儀戒に触れない範囲で自分にとって善いことをすることです。
B摂衆生戒とは摂律儀戒に触れない範囲で他人にとって善いことをすることです。
    
 これらの、戒の教えを納得したうえで最終日の懺悔会で、戒めに無関心であった過去の自分を反省し、伝戒師より戒を授けられ、自分で決めた日課念仏を約束し、戒名を記した戒牒をもらい終了します。
 この授戒会の受付も随時行っていますが、事前の日程の調整が必要ですのでご連絡下さい。
 

 
3. 五重相伝(ごじゅうそうでん)   
 浄土宗の信仰をより一層深めたい方への儀式です。
 大分 法然寺での受講風景
 もともと僧侶を対象に、室町時代に了誉聖冏(りょうよしょうげい)上人によって実施されていた五重伝法を、一般信徒向けにしたものです。
 内容として、
 ・「往生記」          ・・・・法然上人
 ・「末代念仏授朱印」    ・・・・弁長上人
 ・「領解末代念仏授朱印」 ・・・・良忠上人
 ・「決答授朱印疑問鈔」  ・・・・良忠上人
 ・「往生論集」        ・・・・曇鸞上人
 の五つの書によって段階的に浄土宗の奥義を伝えることから五重相伝と呼ばれます。
 
【日程】
 1日目〜4日目は
勧誡師と共にが朝、昼、日没の3度、読経、礼拝、供養を行い。勧誡師より浄土宗の教えを中心に説明があります。
 3日目には
仏さまの弟子となることを誓う「剃度式」(ていどしき)があります。
 5日目は
浄土宗の奥義が相伝されます。
 五重相伝を授かった証として、戒名に誉号を付けることが許されます。
 五重相伝は日頃あまり行っていませんが、複数の参加者が集まり次第実施します。
 詳しくはお寺まで問い合わせ下さい。
 


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