お盆について


お盆を迎える心得
@仏壇、仏具の清掃とお磨き(真鍮製の仏具)をしておきましょう。お線香立ての灰の中も綺麗にし、新しいローソク、お花、お水、ご霊具膳のお供えも忘れずにしましょう。
A繰り出し位牌は全部出し、ご先祖様をお迎えします。
B過去帳は、ご回向しやすいように経机に置きます。
C八月十三日〜十五日は毎日お霊具膳を供えます。
Dお盆のお参りには、できれば家族全員でお参りしたいものです。
お子様にとっても、ご先祖さまへの理解を深める良い機会となることでしょう。
Eお墓の清掃は早めにし十三日に精霊をお迎する用意をすませましょう。
Fお盆期間中に不在になる家庭は事前にお寺にご連絡ください。
G初盆のご家庭は原則として十三日にお参りします。
Hお盆を機会に新しくお仏壇やお位牌、ご本尊またはお墓をお求めになった場合は、[開眼供養(み魂入れ)]のお経をあげます。
お盆の季節は多忙ですので、事前にお寺にご連絡ください。



盂 蘭 盆 経 (うらぼんきょう) 
  「盆と正月の里帰り」など云われるように、お盆は昔から日本人の心に深く根付いた風習、行事で、その由来は「盂蘭盆経」という経によります。
 それによると、お釈迦さまの十大弟子の一人で「神通第一」と云われた目連尊者が、ある日、亡くなったお母様は今何処にいられるかと神通力(テレビで透視を行い行方不明者を捜す番組に出てくる方々の能力と同じようなもの)を使って見ると、なんと餓鬼の世界に落ち苦しんでいました。骨と皮ばかりに痩せ、お腹だけ大きくなっています。目連尊者はご飯を鉢についで食べてもらおうと差し出すと火に変わり食べられません。水を差しても同じく火と化してしまいました。びっくりした目連尊者は、お釈迦さまの所へ行き、どうしたらお母さまを救えるか相談しますとお釈迦さまは、「九十日間の雨季の修行(夏安居)を終えた僧たちが七月十五日に集まるので、皆さんにお願いしお母さまをお祭りし、皆さんで供養すれば、その功徳によって餓鬼の苦しみから救われ、また今生きている人々も幸福を得ることができよう」とお説きになり、その通りにしますと、お母さまは餓鬼の世界より天上の世界へ上って行きました。これを見た皆さんは、その祭壇の廻りを喜び躍ったとのことです。これが盆踊りの原型となったとされています。お盆にはお墓参りをし、気持ちよく、精霊をお迎えしましょう。



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