ご供養について

 仏教が日本に伝えられると、古来からの先祖崇拝と習合し、我が国特有の先祖供養の概念が形成されたと思われる。よって亡くなってから日が浅い精霊は、中陰以降も個々の御霊(みたま)として家族や子孫の供養を受けて次第に浄化される。やがて三十三回忌(または五十回忌)を経過すると、御霊はその家の祖霊(先祖)として祀られるという霊魂観である。この日本的な先祖に対する考え方は、各家の仏壇でのおつとめ、盂蘭盆の精霊迎えや施餓鬼、彼岸参り、年忌法要などの先祖供養として次第に定着し今日に至っています。


 下記供養は随時個別に行っていますが、2月の百萬遍星祭会 3月、9月の彼岸会や5月の無縁供養会また、8月施餓鬼会など合同供養を行っています。
1.先祖供養、追善供養
 回忌表(抜粋版)
枕行 1日目 死亡日
通夜 2日目
葬儀 3日目
この間に
初7日を
実施
葬儀 4日目
5日目
6日目
初7日 7日目
二七日 14日目
三七日 21日目
四七日 28日目
五七日 35日目
六七日 42日目
七七日 49日目 満中陰
百ヶ日 100日目
一周忌 365日目
三回忌 730日目
七回忌 2190日目
一三回忌 4380日目
一七回忌 5840日目
二五回忌 9125日目
三三回忌 12045日目
五十回忌 18250日目
百回忌 36500日目


 故人を供養することを通して、祖先の恩をしのび、自分の今あることに感謝します。
 死去の日から
  ・初七日(7日) ....不動尊
  ・二七日(14日)....釈迦如来
  ・三七日(21日)....文殊菩薩
  ・四七日(28日)....普賢菩薩
  ・五七日(36日)....地蔵菩薩
  ・六七日(42日)....弥勒菩薩
  ・七七日(49日)....阿弥陀如来(満中陰)
  また死去より49日間、魂は家内におりますので、七日毎に49日までお参りし魂を供養し鎮めます。
  その後、100ヶ日、1周忌、3回忌、7回忌と区切り区切りで家族や親戚、知人により浄土での冥福を祈ります...

 月に1度の命日に僧侶にてお参りする月忌(がっき)や、お盆やお彼岸などの年中行事、及び3回忌や7回忌の様に何年かに一度の法事などで、故人への感謝の気持ちを再確認したいものです。
 お参りには、できれば家族全員でお参りしたいものです。お子様にとっても、ご先祖さまへの理解を深める良い機会となることでしょう。

 ・右記の表は、閏年は加味していません。
 ・白木の位牌は満中陰当日にまでに塗り位牌又は繰り出し位牌を用意します。その後の白木位牌は僧侶に相談下さい。
 ・満中陰当日には、墓地または納骨堂に納骨致します。


 ・1周忌とは、死去満1年目の祥月命日にあたります。
 ・3回忌とは、死去満2年目の祥月命日にあたります。他の回忌も同様に1年早くなります。これは数え年と同じ数え方で母親のお腹から出てきた日から数えているが、生命は約1年前に宿っているから、仏教では生まれた時を1歳と考えます。
 

2.水子供養

 この世に縁なく誕生できなかった水子の霊をお慰め致します。 また、 病や止むなく中絶及び流産などで亡くなったお子様をお慰めすると共に、ご両親の心のご負担が少しでも軽くなればと思います。
お地蔵さま 小、中

供養料 塔婆 お地蔵さま 合計費用
5千円 5千円 1万円
5千円 小(19cm) 1万5千円
5千円 中(22cm) 2万5千円
5千円 大(43cm) 5万円

受付は随時行っています。ご供養は土日でも構いません。
 事前に日時のご連絡を行ってください。
お参りには、少しのお花と子供用お菓子をご持参願えれば、お供えします。
父母恩重経
遺骨のある方もご相談ください。

*春、秋彼岸やお盆法要などでの水子塔婆供養は2千円で承っています。


3.開眼供養
 
 新たにお仏壇を購入した場合やお仏壇を修復した後に行います。
 また、お墓を新しく購入した場合や修復及び移転などの後にも行います。
修復や移転の場合は事前に菩提寺や近くの住職にお願いし、撥遣(はっけん)をして頂き、再び開眼供養を行って下さい。(撥遣:御魂をぬく作法)


4.厄払い

 当寺では、薬師如来さま、十二神将をお祀りし、星祭りを行っています。
 厄払いを希望される方には、手刷りのお札を差し上げ皆様の願いが成就するよう祈っています。
 星祭りとは、年の変わり目である旧正月に新年の悪事災難を免れ、善い年は一層善くなるように祈るのであります。 詳しくは厄払いのページへ


5.御霊膳の並べ方
  お命日や年回のご法事、お盆、お彼岸などには、お膳を揃えて、
亡き御霊をご供養します。このお膳は御霊膳(または霊供膳)といい、精進料理で用意します。 地域にもよりますが、よく用いられる並べ方は次の通りです。
  @親椀(ご飯)
  A汁椀(お吸い物・お味噌汁)
  B中坪(和え物(豆腐、豆、キューリなど))
  C高杯(漬け物)
  D平椀(煮物(油揚げ、椎茸、人参、里芋、
  カボチャなど五種))平椀には奇数の具をご用意下さい。
きれいに盛り付けたら、箸を仏さま側に向けてお供えします。
                                           ↓
                                         仏さま側

6.納骨堂
 
 納骨堂とは、お墓と同じく、遺骨をおまつりして亡き人を供養するところです。お墓と納骨堂の違いは、お墓は地面の上に石碑を建てそこに遺骨を埋葬、安置するのに対し、納骨堂は建物の中に納骨壇を設けてそこに遺骨を安置する点です。


1家族分
6霊まで安置可能
形式 永代使用料 年間管理料 骨壷安置数
普通壇 45万円
2021年より65万円
5千円 6霊まで

一時納骨、預かり
期間により返金します
お預かり管理費
2千円/月
(2年分を全納になります)

生前予約のお申し込みも受け付けております。

長泉寺納骨時のお願い
1.盆、正月、春彼岸、秋彼岸にはお参りしてください。
2.連絡不通3年経過後は無縁墓へ移動します。
3.将来、跡継ぎ等の関係により管理費の支払い、
  お参りが十分に出来ないご家庭には
 永代経志(永代維持管理費)を承っています。ご相談ください。

  永代経志とは、ご家族に代わってのお勤めを
  長泉寺が責任を持って行うことです。

詳しくはお問い合わせください。 長泉寺:0977-66-4013


7.墓地、霊園

 ・長泉寺墓地
  江戸時代から続く長泉寺墓地です。長泉寺壇信徒対象となります。
  詳しい内容は長泉寺までご確認ください。

 ・やすらぎ霊園
  永遠の地として訪れる方にもやすらぎを与える 鶴見の眺望。
  別府湾の見事な景色を見渡す霊園です。
  別府インターから車で約3分の利便性の良い立地です。
  どなたでも入園可能です。どうぞ一度足を運びください。


8.塔婆供養について

 塔婆は梵語(古典インド語)のストゥーパが音訳されたもので「卒塔婆」と書き。
塔婆を「立てる」とはいわないで「建てる」というのは、ストゥーパは「仏舎利塔」の意味で、パコダ、五重の塔など建物がそれにあたります。
 現代はほとんど木製の板塔婆を用いており。上部のギザギザは「地・水・火・風・水」の五大力を表していて、インドではこの五大力から宇宙のすべてが成り立っていると考えられていました。一番下が地を表し、四角をしている。この形から墓石が生まれたと言われています。
 法華経の中に「塔を建て供養すべし・・・」というところがあり、石塔を一回一回建てることは出来ないことから、「塔婆供養」として、板の塔婆を建てることにより大切な供養の一つとなりました。


9.枕経と死亡届

 
親族が亡くなったとき、近親者はお寺への連絡や親類縁者へお知らせをすると共に、医師から診断書をいただき、役所に死亡届を提出します。そして、埋葬の許可、火葬の手続きを行います。(最近は葬儀社が代行することが多いようです)
 亡くなった連絡を受けた僧侶は、死者の枕許で一会(いちえ)の念仏回向を行います。これを一般に「枕経」と言っています。
 地方や宗派により相違がありますが、枕経は本来、「検死」の意味があり、以前(江戸時代から)は死亡した状態で、冥福を祈りお経を読み念仏を称える儀式です。
 また、地域によって枕経の儀式の際は、逆さ屏風、白布の袋にお金(六文銭)を入れたりする地域もあります。


10.通夜について

 釈尊がクシナガラの沙羅双樹の下で入滅された時、たくさんの弟子たちが集まり、生前に説かれた教えについて、一夜語り明かしました。これが通夜のはじまりといわれています。
 「通夜」は一晩中ロウソクや線香を絶やさないようにします。これは昔、死臭で野犬などから死体目的に集まるのを防ぎ、霊的に見ても夜は悪霊、魔物が徘徊するときなので、これらから死者を守るため、夜を徹して霊を慰めるように通夜が行われました。昔は交通機関の関係で遠い親戚が駆けつけられるまで読経や飲食を「夜通し」行い供養を行いました。皆さんもいつか来る人生の最期をどう迎えるか、通夜での故人を通じ、故人を偲び冥福を祈ると共に、この機会に、人生の真の生き方についても、お互いに学び合う場としたいものです。


11.葬儀と告別式

 葬儀は故人との別れを惜しみ、死後の幸せを祈るための最も厳粛な儀式です。また、故人を送る方々が生きること、全ての人に死が訪れずことを確認し生きていること、生きていくことの本質を見極める大切な場でもあります。
 浄土宗では、故人を、この世から西方極楽浄土へ導く引導を渡すための儀式が中心となりなす。引導を渡す儀式では二本の松明のうち一本を厭離穢土(この世を離れる)に見立て、もう一方の松明を欣求浄土(浄土を求める)に見立て、穢土を捨て、もう一方の松明で死者の往生を祈ります。
 なお告別式は、故人の友人、知人が最後のお別れをする儀式です。本来別々に行うのが望ましいのですが、今日では葬儀と告別式を兼ねることが多くなっています。


12.葬儀について

 最近は、葬儀に対し色々な形式をマスコミが報道しています。ある一定の年齢以上になると否応なしに喪主となったりして、慌てないためにも、日頃からアンテナを立てて情報収集が良いように思います。
 わたくしどもの寺院でも色々な相談があります。下記の一例を参考になれば幸いです。

<相談1 戒名が欲しい、生前戒名が欲しい >
  ・日頃からつきあいのある寺院へ相談する。
  ・日頃から寺院と、お付き合いが無い→
   
   宗派がわからない。→親または親戚に確認する。→
                 お住まい付近の寺院に電話し相談する。または、伺う。
   宗派は判っている。→お住まい付近の寺院に電話し相談する。または、伺う。
   伺う場合は、事前に日時を確認したほうが良いでしょう。

<相談2 すでに直葬を済ましたが、戒名が欲しい>
 ・上記の相談1と同じ対応。
  この場合、骨葬を寺院や葬儀会館で実施が望ましいが、寺院の住職と相談ください。

 特に何もない時に、年に最低1回以上は、寺の行事に参加するか、遊びに伺うことが良いように思います。
 当寺院などは、お風呂に来たり、おばちゃんと世間話に来る方もいます。

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